教育委員会による再検証報告
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「須賀川市第一中学柔道部暴行傷害事件」の記事における「教育委員会による再検証報告」の解説
2007年3月30日、須賀川市教育委員会は部員や教師、顧問を対象に聞き取り調査した再検証報告書を公表した。9月12日の怪我以降、顧問が女子生徒の練習上の配慮を十分行っていなかったことや、男子生徒が女子生徒を投げたことを認めたこと、女子生徒を大声で注意していたことが明らかになった。また、女子生徒へのいじめはなかったと推測している。 報告書は、顧問が女子生徒の健康状態に応じた練習内容などの配慮を部員に徹底すべきであり、校長についても指導者不在の中で練習を実施させたことは安全管理上明らかに問題だと指摘。また校長が説明責任を果たさず保護者の信頼を失った責任は重大で、事故の公表の遅れなどが隠蔽との疑惑を持たれたことについて、守秘義務に該当する内容以外は速やかな情報公開に努めるべきだったとしている。 男子生徒が投げた回数や方法については、部員の証言にズレがあり女子生徒が意識不明となった原因との直接の関係を特定するには至らなかったと結論づけた。また、報告書に書かれた事故発生時刻は実際より30分近く遅かったと指摘されていたことについて、再調査を行なっていなかったことも判明した。この報告を受けて女子生徒の両親は「自分が教育者であることを認識してください」「人間として自分達のやっていることに誇りを持てますか?人間として恥ずかしくはないのですか?」とコメントした。
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