採点基準見直しの契機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/23 08:39 UTC 版)
採点基準見直しの契機となったのは、2004年のアテネオリンピックにおける二つの出来事であった。 一つは、男子個人総合平行棒競技での梁泰栄(大韓民国)の演技に対する採点ミスである。梁は10点満点の構成で演技したものの、審判が誤って9.9点の構成で採点してしまったため、梁は金メダルを逸して銅メダルに終わった。これには後日談がある。二人の解説者(ティム・ダゲット(英語版)とMiles Avery)とこの競技の金メダリストであるポール・ハムの監督が梁の演技をビデオテープで確認したところ、更に第二の採点ミスがあり優勝は覆らないと述べている。 二つ目は男子種目別鉄棒競技でのアレクセイ・ネモフ(ロシア)の演技においてである。演技の出来に比べネモフの得点が余りにも低く採点されたため、観客は不満のブーイングを放ち競技が十数分ストップせざるを得なかった。ネモフは観客の前に立ち、応援への御礼と競技が継続できるように静粛を求めた。最終的に審判団はネモフの得点をわずかに引き上げたが、メダルには手が届かなかった。
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