捜査の経過
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 01:03 UTC 版)
下山事件、三鷹事件に続く鉄道事件として世間の注目を集め、事件翌日には内閣官房長官の増田甲子七が三鷹事件などと「思想底流において同じものである」との談話を発表した。 捜査当局はこの事件を、当時の大量人員整理に反対し、東芝松川工場(現・北芝電機)労働組合と国鉄労働組合(国労)構成員の共同謀議による犯行と見て捜査を行った。 事件発生から24日後の9月10日、元国鉄線路工の少年が傷害罪で別件逮捕され、松川事件についての取り調べを受けた。少年は逮捕後9日目に松川事件の犯行を自供、その自供に基づいて共犯者が検挙された。9月22日、国労員5名および東芝労組員2名が逮捕され、10月4日には東芝労組員5名、8日に東芝労組員1名、17日に東芝労組員2名、21日に国労員4名と、合計20名が逮捕者の自白に基づいて芋づる式に逮捕・起訴されたが、無実を示すアリバイなど重要な証拠が捜査機関により隠されていたことで、死刑判決から5回の裁判を経て逆転無罪で確定した。
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