指数 (初等整数論)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/17 09:23 UTC 版)
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初等整数論における指数(しすう、index)は、解析学における指数関数・対数関数の概念の類似物である。標数と呼ばれることもある。
定義
互いに素な正の整数 n と整数 a に対して ak ≡ 1 (mod n) なる合同式が成り立つような最小の正の整数 k を、n を法とする a の位数(いすう、multiplicative order of a modulo n)と呼び、 ordn (a) や On(a) などと記す。
φ(n) を n のオイラー数とするとき、ordn(g) = φ(n) となる整数 g が存在するならば、g の属する法 n の剰余類 g mod n を n を法とする原始根(げんしこん、primitive root modulo n)と呼ぶ。すなわち n を法とする原始根とは、n を法とする既約剰余類全体が乗法に関して成す群 (Z / n Z)× が巡回群であるときの、その生成元のことである。
原始根が存在するのは n が 2, 4, pk, 2pk (p は奇素数 kは自然数) の場合に限られる。
g mod n が法 n に関する原始根であるならば、原始根の定義により任意のa mod n ∈ (Z / n Z)× に対して
なる整数 e が φ(n) を法として唯一つ定まる。このときこの e mod φ(n) を、原始根 g mod n を底(てい、base)とする a mod n の指数とよび、Indg(a) と記す。
紛れのおそれが無いならば、これらの定義に現れる剰余類(に関する記述)をその代表元となる整数(に関する記述)であるかのように記す。
性質
以下、g を整数 n を法とする原始根として任意に選んで固定しておく。また、a や b は n とは互いに素であるとする。
- 定義:
- a ≡ b (mod n) であることと Indg(a) ≡ Indg(b) (mod φ(n)) であることとは同値である。
- Indg(1) ≡ 0 (mod φ(n))
- Indg(g) ≡ 1 (mod φ(n))
- Indg(ab) ≡ Indg(a) + Indg(b) (mod φ(n))
- Indg(ak) ≡ k * Indg(a) (mod φ(n))
参考文献
- 高木, 貞治 『初等整数論講義』 共立出版、1971年、第2版。ISBN 978-4320010017。
「指数 (初等整数論)」の例文・使い方・用例・文例
- 物価指数
- 知能指数
- 3月の米消費者物価指数が市場の予想を下回る
- JPモルガン社がJPモルガン世界国債指数を発表した。
- スタンダードアンドプアーズ500種指数は2008年以降の最高水準まで急上昇した。
- 数ヶ国の生活費が過去10年間に渡って大幅な増加傾向あることをビッグマック指数が明白に物語っている。
- 株価指数オプション取引では、買方は、オプション料を売方に支払うことで権利を取得する。
- 株価指数先物取引では株券の受け渡しがないため、損益のお金を受け渡す差金決済となる。
- 1月の国内企業物価指数はマイナス幅が拡大した。
- 今月の国内卸売物価指数は、前月比0.1パーセントの下落だ。
- 2月の在庫指数は前月比3.5%の上昇で3カ月ぶりのプラスとなった。
- 総合卸売物価指数は景気の判断のために使われていた。
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- 機関投資家は日経総合株価指数をベンチマークとして使う。
- 比較指数を用いた簡便な算出法
- スターバックスのカフェラテ・トールサイズの量や味は世界中で同じだが、価格は違っている。たとえば、シアトルでは2.50ドルだがソウルでは3.05ドルだ。そこで、ラテ指数が世界の様々な場所の生活費の比較に有効なツールとなる。
- 東証はこのところ高含みなのに、TOPIX(東証株価指数)は依然低いままだ。
- 生産者製品の在庫率指数は経産省が公表している鉱工業生産指数の1つである。
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