指揮系統の問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 14:32 UTC 版)
原則として野戦病院は軍隊のみで運用されるのに対し、民間人をも収容する野外病院は「民間の医療従事者」「消防」「軍隊(衛生兵)」それぞれが関わる。しかし、それぞれに指揮命令系統が異なり、それらを混在させることは現場の混乱のみならず、個々の医療行為に関する責任の所在すらも曖昧になってしまう。 日本の現状においては、自衛隊の設置した野戦病院は衛生科自衛官、消防・民間の設置した野外病院は一般の医療従事者で運営することにより住み分けている。しかし効率的運用や互いの切磋琢磨と言う点では難がある。例えば、各野外病院の受け入れ可能数の把握や、後送先の病院の確保に難渋したりなどである。 これに対し、戦傷病治療の経験が豊富な米国では、外傷専門医が従軍して研修したり、逆に軍医が外傷センターで研修するなどの交流を行っている。
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