抗血栓療法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 20:51 UTC 版)
在宅管理中の抗血栓療法は、抗凝固療法としてのワーファリンと抗血小板薬の併用が基本となる。抗血栓療法は特に生命予後、日常の生活活動(ADL)の維持に直結する重要な事項となるため、患者および家族がその重要性を理解し適切な内服管理が継続されるとともに、定期的な外来通院による内服量の調整が必要である。 ワーファリンの投与量はPT-INRを測定しながら各機種ごとの目標値の範囲におさまるように管理する。植込型VADの主な機種について、PT-INR値の目標値を下表に示す。医療施設のみならず在宅においても自己検査用血液凝固分析器を用いてPT-INRの測定を行うことが可能であり、必要に応じて行う。抗血小板薬はアスピリン(バイアスピリン)の使用が一般的であり、抗血栓療法の効果と出血などの合併症のリスクを検討しつつ必要に応じてクロピドグレルへの変更または併用を検討する。 各機種のPT-INR目標値植込み機種目標PT-INRDuraHeart 2.0 - 3.0 EVAHEART 2.5 - 3.5 HeartMate II 1.5 - 2.5 Jarvik 2000 2.5 - 3.5
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