抗力
クルマが走行するとき、クルマが受ける前後方向の空気力をいう。クルマの走行を妨げる抵抗として働き、平坦路の走行抵抗の主要な要素である。車速の2乗に比例して増加し、多くのクルマで、車速80km/h付近で、それまで主体の転がり抵抗を超え、高速走行時のクルマの燃費、加速性能、最高車速などに大きく影響する。間接的に操縦安定性にも影響する。抗力は、クルマ前後の圧力差による圧力抵抗と、空気の粘性による摩擦抵抗によって生じるが、前者が大部分を占める。抗力の低減には、抗力係数の低減のほか、エアダムなど空力付加装置も有効である。用語として空気抵抗もよく使われる。抗力を動圧と前面投影面積で割って無次元化した値を抗力係数といい、抗力の発生しやすさを示す。
参照 空力特性、空力付加装置、空力6分力、抗力係数、転がり抵抗、動圧抗力と同じ種類の言葉
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