圧力抵抗

デジタル大辞泉

あつりょく‐ていこう〔‐テイカウ〕【圧力抵抗】

読み方：あつりょくていこう

流体中を物体が動くとき、物体表面に直角にかかる応力の合力として得られる抵抗。流線形ではほとんど零となる。

大車林

圧力抵抗

英語 pressure drag； profile drag

空気や水などの流れのなかに物体が置かれる場合、球、円柱そのほか流線形以外の形の物体では、先端からある程度離れた位置で境界層が物体の表面から剥離し、物体背後に渦ができる。この剥離域は圧力が低くなるため、物体前面との圧力差により強い抵抗を受ける。このような抵抗を圧力抵抗あるいは形状抵抗という。流線形の物体では境界層の剥離がないので、圧力抵抗はほとんどゼロに等しく、流体の粘性による摩擦抵抗だけとなり、全体の抵抗は著しく減少する。

参照 摩擦抵抗、境界層

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

ウィキペディア

圧力抵抗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/03/03 08:35 UTC 版)

圧力抵抗（あつりょくていこう）とは、流体から物体の表面に対して垂直に働く力の合力によって発生する抵抗のことである。形状抵抗ともいうが、これは圧力抵抗は物体の形状と大きく関係するためである^[1]。流線形であるなどの理由により境界層が剥離しない場合、圧力抵抗は極めて小さくなり、抵抗はほぼ摩擦抵抗のみとなる^[2]。

脚注

1. ^ "圧力抵抗". ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典. コトバンクより2022年9月4日閲覧。
2. ^ “圧力抵抗 pressure drag； profile drag”. モーターファン (2019年5月7日). 2022年9月4日閲覧。

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「圧力抵抗」の例文・使い方・用例・文例

• 圧力抵抗という力