技術的評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/11 17:18 UTC 版)
「グレート・イースタン (蒸気船)」の記事における「技術的評価」の解説
グレート・イースタンは非常に頑丈な船であった。たとえば、1862年の船底に穴をあける事故は、普通の大きさの船であれば沈没していたと考えられているが、グレート・イースタンは船底の2重構造のおかげで、ぶつかったときに船体が傾いただけで船内には影響を与えず、船はそのままニューヨークへ入港している。数々の災害にあいながらもグレート・シップ会社が多額の修繕費をかけてこの船を存命させたのは、こういった逞しさに執着を持ったことも理由の1つと考えられている。ロルトは、仮にグレート・イースタンがタイタニックが沈没した時と同じ状況におかれた場合でも、タイタニックと同じ運命をたどったかどうかは疑問だとしている。 推進に関しては、当時最大の動力源を備えていたが、それでも不足ぎみであった。この理由として、航海速度を14ノットと設定したことがあげられる。富田昌宏は、これを仮に12ノット以下まで落とした場合、スクリューと外輪を併用することなく、スクリューのみでも必要な推力を得られたと算出している。
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