扁桃体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 14:46 UTC 版)
男性と女性には、扁桃体の大きさや機能の違いを示唆する行動の違いが見られる。2017年に発表された扁桃体の容積に関する研究のレビューでは、そのものの大きさの違いがあり、男性の方が扁桃体が10%大きいという結果が出ていた。しかし、通常は男性の脳の方が大きいため、この知見は誤解を招くものであることが判明した。脳の大きさを正規化した後、扁桃体の大きさには性差は見られなかった。 活性化に関して、扁桃体においては性差がない。行動テストの違いは、活性化の違いではなく、性差による扁桃体の潜在的な解剖学的・生理学的違いによる可能性がある。 感情表現、理解、行動は男性と女性で異なるようである。2012年のレビューでは、男性と女性では感情の処理に違いがあると結論づけられている。男性は脅迫的な刺激に対してより強い反応を示す傾向があり、またより多くの身体的暴力に反応する。
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