扁形動物の場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 14:50 UTC 版)
扁形動物では、渦虫綱のものに頭部らしきものがある例があるが、それほどはっきりしないものも多い。彼らの場合、這って歩くので、プラナリアのように、進行方向前端には感覚器官の集中した、やや構造的に異なった部分があって、それより後ろの部分からややくびれているものもあるが、全体にのっぺりした楕円形など、はっきり区別される部分がないものも多い。上面に数対の目がある。ほとんどのものは消化管の入り口が体の中央腹面にあり、餌を見つけると、その上に乗りかかり、頭部が行きすぎたところで摂食にかかる。 また、条虫(サナダムシ)類では、先端に腸壁に付着するための鉤や吸盤などを持つ、独特の体節(実際には個虫)があり、これを頭節というが、機能的にはいわゆる頭ではない。
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