所在・成分・物性とは? わかりやすく解説

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所在・成分・物性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 02:10 UTC 版)

カゼイン」の記事における「所在・成分・物性」の解説

カゼインは、牛乳含まれる乳タンパク質の約80%を占める。一般に乳固形分呼ばれる成分主要成分一つである。その構成成分単一タンパク質ではなく大きく分けて下記3種類に分類される。 α-Caseinアルファ カゼイン) β-Caseinベータ カゼイン) κ-Caseinカッパー カゼインカゼインは、そのタンパク質を構成するアミノ酸のうち、セリン由来する部分セリン残基)の多くリン酸結合した、リンタンパク質(リン酸化タンパク質)の代表的な例である。この特徴のため、カゼイン分子全体としてマイナスの電荷帯びており、カルシウムイオンやナトリウムイオンと結びつきやすい性質を持つ。 牛乳中では特にカルシウム結合してカルシウム塩の形で存在し結果として牛乳中でカルシウム安定運び屋として機能する牛乳中においてカゼインは、カルシウムカゼインリン酸複合体の形で存在しているが、このときカゼインのうちで特に水溶性の高いκ-casein働きによってこの複合体ミセル形成する。この結果カゼイン一種の「安定剤」として、牛乳均質なコロイド溶液し、またその不溶性成分析出することなく均質な状態を長期間保つ役割果たしている。またカゼインは、等電点であるpH 4.6において放置することで、牛乳から容易に分離するともできるカゼインは、ヒト乳汁においても同様に存在するが、人乳においてはα-caseinの量が牛乳比べて著しく少ない事が知られている。また、このα-caseinヤギ乳においても存在量少ない事が知られている。

※この「所在・成分・物性」の解説は、「カゼイン」の解説の一部です。
「所在・成分・物性」を含む「カゼイン」の記事については、「カゼイン」の概要を参照ください。

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