戦果と発展型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/29 22:17 UTC 版)
「3.5インチ FFAR」の記事における「戦果と発展型」の解説
迅速な開発が行われ、この兵器は「3.5-Inch Forward Firing Aircraft Rocket」という制式名称を与えられて、1943年8月から月産10,000発の量産が指示されて同年終わりからアメリカ海軍で実戦配備となった。3.5インチ FFARの最初の敵潜水艦「撃沈」は1944年1月11日のことだった。ロケット弾は当初TBFアベンジャー雷撃機に搭載された。ロケット弾を発射まで主翼の下に保持するランチャーは、当初は全長92インチ(約2.34m)の誘導レールを用いたタイプ(channel-slide launchers)が用いられたが発生する空気抵抗が激しすぎたため、1945年5月に点で保持する新型(zero length launchers)が導入されると一斉に置き換えられた。新型ランチャーはすぐに、大半の戦闘機と多くの軽爆撃機に直径3.25インチ(82.5mm)から5インチ(127mm)のさまざまなロケット弾を搭載する手段となった。 3.5インチ FFARの命中精度は地上・海上の敵目標に対して用いるにも十分なものがあったが、これらの目標に用いるには炸薬入り弾頭に交換する必要があり、しかしロケット弾の直径が小さいため装着可能な弾頭の大きさ(炸薬の量)が制限され爆発威力の不足が懸念された。このことから、対艦用・対地上用のロケット弾としては対空砲用のMk 35 5インチ砲弾を再融合した45ポンド(約20.4kg)弾頭が用意されて、「5" AR」と略称された5インチ FFARが生産された。
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