慢性肝疾患
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慢性肝疾患では肝硬変への進展とともに血清亜鉛値の低下が認められる。肝硬変に伴う高アンモニア血症、肝性脳症に対し亜鉛34〜178.5 mg/日を投与し、血清亜鉛値の有意な増加、血清アンモニア値の低下や精神神経機能検査の改善が見られたと報告されている。肝性脳症に対する効果に関しては、プラセボ対照二重盲検試験においてRedingらは有効とし、一方Riggioらは無効とし、相反する結果となっている。 肝硬変に伴う肝性脳症に対する亜鉛製剤の補充に関し、日本消化器病学会 の「肝硬変診療ガイドライン2015(改訂第2版)」では、「亜鉛欠乏を伴う肝性脳症例に亜鉛補充を考慮することに大きな問題はないと考える」と記載されている。米国消化器病学会(American College of Gastroenterology)の「肝性脳症診療ガイドライン 2001」では、肝硬変患者での亜鉛+ラクツロース対照試験が3報記載されている。 Katayamaらは肝硬変に伴う高アンモニア血症を呈する患者を対象としたプラセボ対照二重盲検試験において血清アンモニア値の有意な低下、血清亜鉛値の有意な増加が見られたと報告している)。また、Chibaらは肝硬変患者で利尿剤使用時には亜鉛の尿中排泄が増加することから、亜鉛補充が有用であると報告している。さらに、C型肝炎患者や肝硬変患者に対し亜鉛34〜136 mg/日を投与し、肝線維化予防や肝発癌予防も報告されている。
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慢性肝疾患
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/15 09:12 UTC 版)
肝疾患をもつ患者の大半はそれだけでニューロパチーの原因となる疾患(アルコールやウイルス性肝炎)の二次的な結果として肝疾患を呈している。そのため肝不全だけで末梢性ニューロパチーが起こるのかは不明である。
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