惑星の「地図」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/09 17:55 UTC 版)
「HD 189733 b」の記事における「惑星の「地図」」の解説
2007年には、スピッツァー宇宙望遠鏡を使ってHD 189733 bの排気温度(Temperature emission)の地図が作成された。HD 189733 bが地球に対して夜側を向けているときにこの観測が始められ、HD 189733 bが軌道を半周して昼側を地球へ向けるようになるまで、33時間に渡ってHD 189733系の観測が行われた。その結果、HD 189733 bの表面温度範囲は973 ± 11〜1,212 ± 11 K(700 ± 11〜939 ± 11 ℃)と求められた。この温度範囲は、主星からの吸収エネルギーが惑星の大気全体にかなり均一に分布していることを示している。また、この観測で、パラメータ化された昼から夜への吸収エネルギーの再分配メカニズムを考慮したホット・ジュピターの理論モデルでの予測通り、最も温度の高い領域はHD 189733 bの恒星直下点(Substellar point)より東へ30度にずれていることが判明した。同年、NASAはHD 189733 bの表面を温度で色分けした地図を公開し、HD 189733 bは初めて表面の地図が公開された太陽系外惑星となった。
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