惑星の存在可能性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 04:57 UTC 版)
2009年5月28日、NASAのジェット推進研究所は、ヘール望遠鏡を使用して、VB 10に太陽系外惑星VB 10bを発見したと発表した。ヘール望遠鏡は、大気によるゆらぎを補正する補償光学装置を備えており、高い精度で恒星の位置を観測する事が出来る。その結果、VB 10に非常に小さなずれが観測された。この揺らぎは、3km離れた髪の毛1本分という非常に小さな揺らぎである。この揺らぎは、質量が木星の6.4倍、公転周期が271.6日である惑星によるものとされた。VB 10とVB 10bの質量差は12.8倍もの差があるのに対して、直径はほぼ同じとされた。VB 10bが実在するならば、位置天文学法によって発見された最初の太陽系外惑星である。しかし、その後ドップラー分光法による観測では、予測される程度のドップラー効果を検出する事は出来なかった。これは、この惑星の真の質量が、最初の観測値の半分以下、木星の3倍程度である可能性がある。いずれにしても、VB 10bの存在はまだ確定していない。 VB 10の惑星名称(恒星に近い順)質量軌道長半径(天文単位)公転周期(日)軌道離心率軌道傾斜角半径b (未確認) 6.4+2.6−3.1 MJ 0.360 +0.006−0.016 271.56+3.0−3.0 < 0.98 96.9 +7.4−1.8° —
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