惑星の性質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/12 09:23 UTC 版)
「WASP-11b/HAT-P-10b」の記事における「惑星の性質」の解説
発見当時のWASP-11b/HAT-P-10bは、トランジットが検出された惑星として、グリーゼ436bとHD 17156 bに続いて三番目に日射量が少ない天体だった。惑星の温度はホットジュピターとしては高くないため、大気に含まれる酸化チタン(II)や酸化バナジウム(II)が少なく、気温の逆転層も存在しないと考えられている。このような惑星は、pL型という分類名で呼ばれる。 別のホットジュピターの分類法としては、惑星の平衡温度とサフルノフ数に基づいたものが提唱されている。サルフノフ数とはある天体が他の天体を重力散乱させる能力の指標で、理由は詳しく分かっていないものの、トランジットが観測された系外惑星では二分化した傾向が見られる。クラスIの惑星は平衡温度の割りに高いサフルノフ数を持ち、低温の主星を公転している場合が多い。クラスIIの惑星はその逆になっている。WASP-11b/HAT-P-10bの場合は、アルベドを0と仮定した場合の平衡温度は1030Kで、サフルノフ数は0.0471±0.003と算出された。これに上記の分類法を適用すると、クラスIとクラスIIの境界付近に相当する。
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