御髪神信仰
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/14 04:35 UTC 版)
『昔、島にいた神が自分の髪を剃って海に投げ込んだところ髪は流れずにそのまま島になった』という伝説があり、別名「御髪島」と呼ばれる。沖ノ島は古来より有明海を航行する船舶の目標物となっていたため、沖ノ島を祭神とし、海上安全や大漁を祈願する御髪信仰が生まれたと見られている。御髪信仰は有明海沿岸一帯に広がっており、久保田町久富の御髪社、早津江志賀神社境内の御髪大明神石祠、鹿島市飯田戸口神社の御髪大明神記念碑、大詫間のオンガンサンとよばれる神屋敷など各地で見ることが出来る。一般には「オンガンサン」などと呼ばれている。 しかし、御髪神がどのような神なのかはあまりはっきりしていない。江戸時代の『肥前古跡縁起』に「沖の御神は、天照太神宮の御弟素戔嗚尊なり。水神にて御坐ける。」との記述がある。また沿岸の七浦地区ではナマズを神使として食べることを禁忌とする風習があることから、同じくナマズを神使とする豊玉姫神や弁才天とする説もある。ほかに宗像三女神や月読命であるなどの伝承もある。
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