後継の欧州の文字体系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 07:09 UTC 版)
「フェニキア文字」の記事における「後継の欧州の文字体系」の解説
ギリシア文字はフェニキア文字から直接発展した。ギリシア人はほとんどの記号の発音をそのまま保持したが、ギリシア語に存在しない発音を表現していた文字のいくつかを母音の表現に使った。これは特に重要である。なぜならば、ギリシア語のようなインド・ヨーロッパ語族ではほとんどのセム系言語と比べて母音の重要性が遥かに高いからである。例えば、最初のフェニキア文字アレフ (Aleph) から、ほとんど同じ名前の最初のギリシャ文字アルファ (Alpha) が生まれたが、表している音はまったく違うものとなった。 キリル文字はギリシア文字から派生した。キリル文字の一部の文字は、ヘブライ文字の影響を受けたグラゴル文字の字形に基づいている。 ラテン文字は、エトルリア語や他の言語で使われた古代イタリア文字(元はギリシア文字から生まれた)から派生した。ゲルマン人のルーン文字も、初期の形態の古代イタリア文字から、北部イタリア文字を経由して派生したとされている。
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