弓競技
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 20:02 UTC 版)
エウマイオスは弓競技当日、豚3頭を連れてオデュッセウスの館を訪れた。そして牛飼いのピロイティオスがゼウスにオデュッセウスの無事を祈願すると、エウマイオスもそれに倣ってゼウスにオデュッセウスの無事を祈願した。しかしペーネロペーに弓競技の準備を命じられると、泣きながらオデュッセウスの弓と斧を並べたが、それを見たアンティノオスはエウマイオスを怒鳴りつけた。 求婚者たちが弓競技をはじめると、エウマイオスはピロイティオスとともに館を出たが、オデュッセウスが後ろから追いかけて来て、中庭に出たところで「主人が無事に帰って来たら、主人と求婚者のどちらの味方につくか」と質問された。するとピロイティオスがゼウスにオデュッセウスの帰国を祈願し、「この願いが聞き届けられたなら自分の力がどれほどのものか客人に見せてやることができるのに」と言ったので、エウマイオスもそれに倣ってゼウスにオデュッセウスの帰国を祈願した。2人の忠誠心を見届けたオデュッセウスが正体を明かすと、エウマイオスとピロイティオスは涙を流して喜んだ。エウマイオスはオデュッセウスから競技に用いられている弓を持って来ることを命じられ、3人で再び館に戻り、エウマイオスは競技場から弓を運んで来てオデュッセウスに渡した。 オデュッセウスが求婚者たちを討たんとしたとき、メランティオスが求婚者を助けるために武器庫に走ったため、エウマイオスとピロイティオスはメランティオスを追いかけて、捕らえて武器庫に閉じ込めた。そして武装してオデュッセウスのもとに戻り、求婚者たちと戦った。エウマイオスは求婚者の1人エラトスを討ち、クテーシッポスの投じた槍に傷を負いながらも、槍を投げ返してポリュボスを討った。さらにオデュッセウスに命じられて、テーレマコス、ピロイティオスとともに、求婚者たちと情を交わした12人の下女を縛り首にし、メランティオスを殺した。
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弓競技
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 16:51 UTC 版)
イオレーは美しい女性だったので、父エウリュトスはイオレーを結婚させたくなかった。そこでエウリュトスは自分と息子たちに弓競技で勝利した者に娘を与えるとした。しかしヘーラクレースがやって来て彼らに勝利すると、エウリュトスと息子たちは狂気したヘーラクレースがメガラーとの子供を殺したようにイオレーとの子供を殺すのを恐れ、結婚に反対した。のみならず彼らはヘーラクレースを酒で酔わせて追い出した。 シケリアのディオドーロスによれば、ヘーラクレースはメガラーの子を殺してしまったのでメガラーが自分の子供を生んでくれるか不安になり、メガラーをイオラーオスに与え、自分はイオレーに求婚したという。しかしエウリュトスはイオレーがメガラーと同じ不幸を味わうことを恐れ、結婚に反対した。このためヘーラクレースは怒ってエウリュトスの馬を奪った。
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