式占術としての六壬神課
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/08 07:20 UTC 版)
六壬神課は天地盤の作成に式盤を使用することがあり「式占」(しきせん)の1種である。六壬神課は飛鳥時代には既に日本で受容されていたが、602年の百済僧観勒による招来が記録に残る最初の招来である。 式占で使用する式盤は、天盤と呼ばれる円形の盤と地盤と呼ばれる方形の盤を組み合わせたもので、円形の天盤が回転する構造となっている。天盤が円く地盤が方形なのは、中国で生まれた天円地方の考えに則っているからである。式盤作成において、地盤には雷に撃たれた棗、天盤には楓(フウ)にできるコブである楓人(フウジン)が正しい材料とされている。棗は地の事を知る樹木とされ、雷撃を受けることで天地を繫ぐ性質を持つとされる。楓は天の事を知る樹木とされ呪力を有しており、楓で作られた枷のみが蚩尤を拘束できた。 六壬神課の式盤では、地盤に十干、十二支、四隅の門とそれに対応する八卦、二十八宿などが、天盤には西洋占星術の黄道十二宮と対応する十二神、十二天将などが記載されている。天盤の十二神のなかで太陽が位置するサン・サインに対応する月将の神を地盤の時刻の十二支に合わせることで、六壬神課の天地盤が得られる。
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