建設と運航
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/31 22:51 UTC 版)
「シーバス (バンクーバー)」の記事における「建設と運航」の解説
シーバスの船体は双胴型をしており、建造当時にしては珍しいアルミ製のものであった。フェリーには前後の区別がなく(船体の前部および後部に1機ずつディーゼルエンジンが装備されている)転回をすることなく埠頭から埠頭へと移動することができる。このディーゼルエンジンは公共交通のバスに搭載されるものと同型である。通常は4つのスクリューで運航されるが、3つでも船を運航させることができる。 船はレーダーを除いて近代的な管制装置を装備していないが、レーダーのおかげで濃霧が発生しても問題なく運航できる。 緊急時には別のシーバスに乗客を乗せることで通常は対応する。しかし、シーバスが1隻のみで運航されている時には対応しきれないとしたカナダ運輸省はシーバスへの救命ボートの搭載を義務付けた。現在はシーバスのドア付近に1隻あたり150人を収容できるライフラフトが4つ収納されており、各座席の下には救命胴衣が備え付けられている。 2008年まで、シーバスには予備の船が存在しておらず、メンテナンスを行うのは週末などの1日1便による往復が行える日に限られていた。エンジンの交換や数時間で対応可能な修理に関しては深夜の運航されていない時間帯に行われる。シーバスは2隻体制で30年以上運航されたが、運航を休止するほどのトラブルが発生したことがなく、非常に信頼性の高い交通機関であると評価されている。 フェリーの運航は通常4名のクルー(船長と副船長が艦橋に、通常乗組員2名が客室にいる)によって行われ、埠頭には機関士等が常駐しており必要に応じて乗船しエンジンのチェック等を行う。
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