広域地盤沈下対策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 02:56 UTC 版)
広域の沈下を発生させない対策としては、地下水の揚水量を減少させることである。その対策は、以下の3つにより行われている。 揚水量そのものの規制 代替水の確保・供給 水利用を合理的利用(節水)の促進 これを実施していくため、広域の地盤沈下対策は、以下の施策で進められている。 法令等による地下水採取・地下水揚水規制法による規制工業用水法・ビル用水法 条例等による規制(平成18年8月現在、27都道府県、245市町村)条例による規制 指導要綱(地盤沈下防止等対策要綱)等による規制 公害防止協定等による規制 自主規制 一般の行政指導 代替水供給事業 水利用の合理化 これらの施策により揚水量は徐々に減少し、要綱指定3地域のうち南関東を除く2地域(濃尾、九州)では、目標揚水量を下回るようになってきている。また要綱指定3地域以外の各地でも地下水位は上昇してきている。しかし地域によっては、固定化された水利権により代替水確保が困難などの問題により、対策が進みにくい地域もある。
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