幼虫の構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 03:59 UTC 版)
幼虫も、基本的な構成は成虫と同じで、頭部・胸部・腹部に分かれ、胸部には3対の付属肢があるのが基本である。変態の様式によってやや変わる。 完全変態の昆虫では、昆虫としての基本構成は変わらないまでも、成虫とは姿が大きく異なる。イモムシのように腹部にも移動用の器官(腹脚)を発達させる例もあれば、ハエなどウジ状の無肢構造をとるものもある。成虫に見られる翅の元である翅芽は体内にあって外からは見えない。 不完全変態の昆虫(若虫)では、成虫とほぼ同じ構造をとるが、腹部に鰓を持つカゲロウやイトトンボの幼虫のように、成虫に見当たらない器官を持つの例もある。翅芽は体外にあり、ある程度発達すると見分けられる。 無変態の昆虫では、成虫とほぼ同じ構造をとる。 過変態の昆虫では、有肢になったり無肢になったり、ウジ構造になったり、成長段階で様変わりする。一般に一令幼虫が脱皮する構造が大きく変わる。
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