幕僚長たる将
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 00:45 UTC 版)
幕僚長たる将の英呼称は、統合幕僚長たる将:General/Admiral serving as Chief of Satff of Joint Staff Office、 陸上(航空)幕僚長たる将:General serving as JGSDF(JASDF) Chief of Saff、海上幕僚長たる将:Admiral serving as JMSDF Chief of Staff(英語版防衛白書)、大将相当官としての呼称は陸上(航空)自衛隊:General (ジェネラル)、海上自衛隊:Admiral (アドミラル)である。また他の将官の階級と区別するため、Full General(フル・ジェネラル)、Full Admiral(フル・アドミラル)と呼称することもある。ただし、諸外国軍の大将相当者との釣り合いを取るための措置を意図したものであり、自衛官の階級を定めた自衛隊法第三十二条に規定はなく、正式な階級ではない。幕僚長という職に対する地位や待遇である。 現在の階級章は1962年(昭和37年)12月1日、自衛隊法施行規則の一部改正により制定されたものである。それ以前は当時の統合幕僚会議議長は統合幕僚会議議長章を、陸海空の各幕僚長は幕僚長を左胸に付けるのみで他の将と同じ階級章であった。現在の階級章の制定で幕僚長章は廃止されたが、統合幕僚会議議長章は統合幕僚長章として現在も使用されている。これは次期戦闘機調査団長として渡米した第3代航空幕僚長源田実が、本来は大将に相当する地位にある幕僚長が階級章が桜星3つであるが故に栄誉礼で米空軍参謀総長よりも格下の中将の扱いを受けたことを抗議したが認められず、現地で桜星を4つにしたことに起因する。この行動を規定違反として問題視する声もあったが、帰国後自衛隊法施行規則そのものが見直され、事後承諾の形で定められた。 なお、フランス革命方式で表現する国の場合、陸将および空将は『軍団将軍』と呼称する。
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