常宮神社所蔵・国宝朝鮮鐘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 16:11 UTC 版)
「朝鮮半島から流出した文化財の返還問題」の記事における「常宮神社所蔵・国宝朝鮮鐘」の解説
2012年3月に晋州市 (慶尚南道)の市長を名誉団長とする市民団体約30人が常宮神社を訪れ、日本の国宝になっている朝鮮鐘の返還を要求した。 朝鮮鐘は豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に将来したと韓国晋州市蓮池寺址大寺池の説明看板や、韓国朝鮮文化財返還問題連絡会議は主張している。また朝鮮出兵説は、寛文元年(1661年)の常宮神社の記録や、延享元年(1744年)の稲庭正義は神功皇后を奉祀して外敵防止に威力があるため奉納したと書いている。 他方、藤田亮策は朝鮮出兵以前に海賊によって持ち出されたとしている。李洋秀は藤田説に対してその根拠とされた高麗史節要は、秀吉の侵略以前の倭寇によるとする証拠には到底ならないし、「歴史的考証などと言えるものではない」と批判した。 また坪井良平は朝鮮出兵の際に大谷吉継刑部が持ち帰ったとする分捕り伝説は「一概に信じることはできない」と評したが、これについても李洋秀は「何の科学的論拠もなしに決めつけている」と非難している。
※この「常宮神社所蔵・国宝朝鮮鐘」の解説は、「朝鮮半島から流出した文化財の返還問題」の解説の一部です。
「常宮神社所蔵・国宝朝鮮鐘」を含む「朝鮮半島から流出した文化財の返還問題」の記事については、「朝鮮半島から流出した文化財の返還問題」の概要を参照ください。
- 常宮神社所蔵・国宝朝鮮鐘のページへのリンク