市販頭痛薬の主な成分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 07:21 UTC 版)
「鎮痛剤」も参照 主に「痛みを引き起こす物質の合成を抑える」「痛みを感じる中枢をブロックする」の2タイプに分けられる。 英国国立医療技術評価機構(NICE)のガイドラインでは、アセトアミノフェン・アスピリン・NSAIDを単独または併用の服用が、月に15日以上ある状態が3ヶ月以上続く場合、薬物乱用性頭痛の可能性が疑われるとしている。NICEは急性期の頭痛患者に対して薬物乱用頭痛のリスクを説明することを勧告している。 パラセタモール(英: Paracetamol) アセトアミノフェンとも呼ばれるもので、脳の痛みを感じる中枢(痛覚中枢・つうかくちゅうすう)に働きかけて痛みを鎮める。このアセトアミノフェンとカフェイン・エテンザミドを合わせた「ACE処方」と呼ばれる組み合わせで用いられることが多い。アセトアミノフェンは抗炎症作用をほとんど持っていないが、アスピリンやイブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)と異なり、副作用が無ないという利点を持っている。 アスピリン(英: Aspirin) アセチルサリチル酸とも呼ばれるもので、痛みを引き起こす原因物質の1つであるプロスタグランジンの合成を抑え、炎症に伴う痛みを緩和する。粘膜を荒らしたり、潰瘍を作る原因にもなりやすいので、胃を保護する成分と併用することが多い。 イブプロフェン(英: Ibuprofen)・イソプロピルアンチピリン アセチルサリチル酸同様の解熱・鎮痛・抗炎症成分だが、医療現場で使用されていた成分を市販薬に転用しており、抗炎症作用がやや強いとされる。イブプロフェンは全ての非選択性NSAIDの中で最も胃腸障害が少ない。
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