巨額架空取引事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 09:29 UTC 版)
「ソニーLSIデザイン」の記事における「巨額架空取引事件」の解説
ソニーLSIデザインの役員1人および従業員4人の横領が、経理の確認作業中に発覚し、2016年7月に行われた内部告発で露見した。2012年2月から2016年9月の約4年半の間に、約9億円もの被害額が発生した。ただし、同社の過年度も含めた業績に、修正は発生しない。 複数の取引先と口裏を合わせて架空発注や二重発注を繰り返して不正に金品を受け取ったり接待を受けたりするという手口で、横領が行われた。この5人全員は2016年10月28日までに解任・懲戒解雇されたが、横領された金は同社には返還されていない。本事件においては、多重代表訴訟の条件が満たされておらず、最終完全親会社であるソニーの株主は訴訟を起こせない。 なお、ソニーLSIデザインとの架空取引に関与したREVSONICは、主要取引先からの取引停止で事業継続が困難となり、2016年10月31日に東京地方裁判所に自己破産を申請して破産手続きの開始決定を受けた。 2017年7月19日、水増し発注や架空発注を繰り返し現金をだまし取ったとして、東京地方検察庁特別捜査部から元取締役執行役員ら元社員3人が逮捕された。3人の逮捕容疑は2013年10月~16年2月、架空発注で取引先名義の口座に振り込んだ現金約1億700万円や約46万ドル(約5千万円相当)を着服したほか、14年11月~15年3月、取引先への水増し発注分計5万5千ドルを詐取した疑い。
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