工場検査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 06:34 UTC 版)
木場車庫・高松車庫とも地下式構造で、防災上の観点から検車部門のみである。 当初から木場車庫は検車機能のみ、高松車庫は検車機能および修車機能(重要部検査・全般検査を行う整備工場機能)を有していた。ただし、地下車庫の場合には東京都の各種条例よる規制を受け、地上の車両工場のような完全な設備を備えることができない。このため、重要部検査・全般検査時には車体吊上機を使用して車体と台車を分離させ、車体は仮台車に置く。VVVFインバータや保安装置等の電子機器は高松車庫で検査を行い、台車や主電動機・ブレーキ装置等はトラックで搬出して外部の車両工場で検査を行っていた。 当初、木場車庫に全般検査・重要部検査のできる工場施設も計画されていた。しかし、大江戸線環状部の建設費用を圧縮するため、同時期に工場設備の建て替えを予定していた馬込車両検修場に集約することになった。このため、軌間が同じ1,435mmの大江戸線汐留駅から浅草線新橋駅-大門駅との間に連絡線(汐留連絡線)を新設し、浅草線の馬込車両検修場において重要部検査・全般検査を行うこととなった。なお、浅草線内では大江戸線の車両が自走できないことから、E5000形電気機関車の牽引で回送される。この連絡線は2006年4月に完成し、それまで高松車庫で実施していた重要部・全般検査は馬込車両検修場で実施されている。
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