工事中止後の状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 07:41 UTC 版)
「高千穂鉄道高千穂線」の記事における「工事中止後の状況」の解説
建設用地は国鉄の分割民営化時に、その用地、工作物などすべてが日本国有鉄道清算事業団に承継され、1993年沿線自治体に無償譲渡された。完成していた一部のトンネルや高架橋は1998年までに解体され、その後高千穂町内の用地の60%は旧地権者に払い下げられた。そのため、未成線となった建設用地は未着工の部分もあって、そのほとんどが何処か分からなくなっているが、ところどころに用地の境界標や封鎖されたトンネル、橋脚の跡などが残っている。 高千穂町内に建設された葛原トンネルは現在神楽酒造が「トンネル貯蔵庫」として利用しており、周辺は「トンネルの駅」として整備され、無料で見学できる。またその近くの用地の一部が「夢見路公園」として整備され、夢に終わった九州横断鉄道の敷設時が偲ばれる。 異常出水により工事中断となった高森トンネルは、無償譲渡を受けた高森町が親水公園として整備を行い、現在は掘削された2055mの内550mが「高森湧水トンネル公園」として有料で一般に開放されている。なお、この全通工事完成の暁には、終点の高森駅がこのトンネルの入口付近へ移転する予定であった。
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