島民に発見され帰国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 18:20 UTC 版)
グアム派遣から約28年後の1972年(昭和47年)1月24日の夕暮れ時、エビやウナギをとるために罠をしかけに行ったところ、鹿の猟をしていた現地住民たちに取り囲まれて確保された。 この住民の義兄は、横井が日本兵だと認識すると、素手で殴りつけて失神させ、殺意に満ちた形相でライフルの銃口を向けたという。住民が大声で「やめろ!」と叫び、一緒にいた息子とともに羽交い締めにして制止しようとしたが、義兄はそれを振り切ってなお、ライフルの引き金を引こうとした。住人は「彼を殺してしまったら、我々も殺人者になってしまう!」と叫び、その言葉を聞いた義兄は我に返って、横井の射殺を思いとどまったという。この義兄は、終戦後の1950年にジャングルに潜伏していた残留日本兵に、家族(弟と甥)を無残に殺害されていたという。横井は、その容疑者としても疑われたというが、真相は明らかになっていない。 同年2月2日に横井は満57歳で日本に帰還し、28年間に及ぶジャングル生活が幕を閉じた。1964年に台風により亡くなったとされる2人の部下の遺骨は横井帰国の際に一緒に帰国している。
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