山田陽翔とは? わかりやすく解説

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山田陽翔

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/29 13:25 UTC 版)

山田 陽翔
埼玉西武ライオンズ #36
ジャイアンツ球場にて(2023年9月29日)
基本情報
国籍 日本
出身地 滋賀県栗東市
生年月日 (2004-05-09) 2004年5月9日(21歳)
身長
体重
175 cm
82 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2022年 ドラフト5位
初出場 2025年4月3日
年俸 700万円(2025年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
派遣歴

山田 陽翔(やまだ はると、2004年5月9日 - )は、滋賀県栗東市出身のプロ野球選手投手)。右投右打。埼玉西武ライオンズ所属。

経歴

プロ入り前

栗東市立治田西小学校1年生の時に野球を始め、栗東市立栗東西中学校在籍時では硬式野球のクラブチームである大津瀬田ボーイズでプレーした[2]

兄・優太も所属していた大阪桐蔭高等学校にスカウトされたが、近江高等学校に進学し、1年夏からベンチ入りした。2年夏には第103回全国高等学校野球選手権大会に出場し、背番号8ながら全試合で先発登板してベスト4進出に貢献。打撃でも3番を務め、神戸国際大附との準々決勝では本塁打を放った[3]。同年秋から主将に就任したが、右肘を痛めて登板できず、近畿大会ではベスト8で敗退。3年春の第94回選抜高等学校野球大会には選出されていなかったが、新型コロナウイルスの集団感染により出場辞退した京都国際に代わり代替出場した[4]。同大会では1回戦から準決勝まで4試合全連続で完投勝利を記録[5]。大阪桐蔭との決勝でも先発登板したが、松尾汐恩に本塁打を打たれるなどして、3回途中で降板。チームも大敗し、優勝を逃した[6]。同年夏の第104回全国高等学校野球選手権大会にも出場し、4勝を記録して前年に続きベスト4に進出。打撃では海星との3回戦で満塁本塁打を放った[7]。甲子園大会通算11勝は松坂大輔島袋洋奨と並ぶ歴代5位タイ、108奪三振は田中将大斎藤佑樹らを上回る歴代4位の記録である[8]。大会後にはWBSC U-18ワールドカップの日本代表に選出され、主将を務めた[9]。その後、2022年9月21日にプロ志望届を提出し[10]、10月20日のドラフト会議で埼玉西武ライオンズから5巡目指名を受け、11月13日に契約金2500万円、年俸700万円で入団に合意した(金額は推定)[11]。背番号は36[12]。担当スカウトは後藤光貴[13]

西武時代

2023年2024年シーズンは一軍出場はなかった。2024年11〜12月に台湾で開催された2024アジアウインターベースボールリーグ (AWB) に派遣され、NPB WHITE(白)の選手として出場、救援登板をした。9試合で投球回数11、被安打5、19奪三振、14四死球、1勝1敗3ホールド、2失点(自責点1)、防御率0.82、WHIP1.73を記録[14]。中継ぎ要員としてNPB WHITEの優勝に貢献した。

2025年3月に南郷キャンプに選ばれ、オープン戦に出場。0四死球と制球の良さをアピール。キャンプ前には平良海馬と自主トレをし、自身の投球フォームを矯正する[15]。3月29日、初めて一軍登録され、4月3日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦(楽天モバイルパーク宮城)で、7回裏に中継ぎとして登板しプロ初登板を1回無失点に抑える[16]。4月27日、対オリックス・バファローズ戦(ベルーナドーム)では同点の8回表に登板し1回を無失点に抑えプロ初ホールドが記録される[17]。5月17日、対オリックス・バファローズ戦(ベルーナドーム)、延長10回表に登板し1回を無失点に抑え、延長10回裏にチームがサヨナラ勝ちを収めたことで、山田にプロ初勝利が記録された[18]

選手としての特徴・人物

最速152km/hのストレート[19]カーブスライダーツーシームフォークを操る[2][20]。打者としても高校通算31本塁打を記録している[2]

家族

3歳年上の兄・優太も野球選手で、大阪桐蔭高等学校日本体育大学でプレーした[21]

詳細情報

記録

初記録

投手記録

背番号

  • 36(2023年[12] - )

代表歴

脚注

  1. ^ 西武 - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2024年11月17日閲覧
  2. ^ a b c 山田陽翔」『週刊ベースボールONLINE』。2022年10月2日閲覧
  3. ^ 反撃を一蹴、近江が20年ぶり4強 甲子園、28日準決勝」『中日新聞Web』2021年8月27日。2022年10月2日閲覧
  4. ^ 京都国際が選抜出場辞退 代替出場の近江主将「いたたまれない気持ちのほうが強い」」『Full-Count』2022年3月17日。2022年10月2日閲覧
  5. ^ 【センバツ】4戦連続完投の近江・山田陽翔、近づく球数制限500球 決勝戦は116球が上限に - センバツ」『日刊スポーツ』2022年3月30日。2022年10月2日閲覧
  6. ^ 近江エース山田、自らベンチに訴え無念の降板 170球翌日に先発も3回途中4失点」『Full-Count』2022年3月31日。2022年10月2日閲覧
  7. ^ 近江・山田陽翔が満塁弾&7回1失点で8強入り! 甲子園通算奪三振では「怪物超え」」『デイリースポーツ』2022年8月15日。2022年10月2日閲覧
  8. ^ 【甲子園】近江・山田陽翔が甲子園通算105奪三振 田中将大、斎藤佑樹超えた - 高校野球夏の甲子園」『日刊スポーツ』2022年8月18日。2022年10月2日閲覧
  9. ^ 高校球界の精鋭揃うU-18代表始動 主将の山田陽翔らを中心に初の世界一を目指す」『野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト』。2022年10月2日閲覧
  10. ^ 近江・山田陽翔がプロ志望届を提出」『サンスポ』2022年9月21日。2022年10月2日閲覧
  11. ^ 【西武】ドラフト5位・山田陽翔、西武グループの滋賀・近江鉄道で「一日駅長やりたい」仮契約2500万円」『スポーツ報知』2022年11月13日。2025年4月5日閲覧
  12. ^ a b 本日12/6「2022ドラフト新入団選手発表会」を実施!」『埼玉西武ライオンズ』2022年12月6日。2025年4月5日閲覧
  13. ^ 【新入団選手スカウトに聞く!第5回②】山田陽翔投手!」『埼玉西武ライオンズ』2022年12月23日。2023年11月14日閲覧
  14. ^ 山田陽翔 - 台湾WL|ウィンターリーグ情報」『アジア・ウインター・ベースボールリーグ(AWB)特設ページ』2024年11月18日。2025年4月27日閲覧
  15. ^ qooninTV (2025-03-08), 平良塾入門!やり投げでフォーム矯正…甲子園のスター山田陽翔の現在地。, YouTube, https://m.youtube.com/watch?v=PoFxQUc5kZ4&pp=ygUi6KW_5q2m44Op44Kk44Kq44Oz44K6IOWxseeUsOmZvee_lNIHCQnYAKO1ajebQw%3D%3D 2025年4月30日閲覧。 
  16. ^ a b 【西武】3年目右腕の山田陽翔がプロ初登板「緊張しました」」『スポーツ報知』2025年4月3日。2025年4月5日閲覧
  17. ^ a b 【西武】3年目山田陽翔、新球&左手の中指にキラリと光る新アイテムでプロ初勝利へ「必死に食らいついて頑張ります」」『TBS NEWS DIG』2025年4月29日。2025年5月16日閲覧
  18. ^ a b 甲子園のスターが待望プロ初勝利!高卒3年目の西武・山田陽翔がサヨナラ呼び込む好投 ウイニングボール「重たい」 デビュー12戦連続無失点」『デイリースポーツ』2025年5月17日。2025年5月17日閲覧
  19. ^ 西武・山田陽翔、好投の要因は「どの球種でもストライクゾーンで勝負できている」」『サンスポ』2025年5月29日。2025年7月5日閲覧
  20. ^ 防御率0.00男のフォークに衝撃「見たことない変化」 捕手も逸らす落差、西武21歳は「将来守護神に…」」『THE ANSWER』2025年5月21日。2025年6月30日閲覧
  21. ^ 近江・山田陽翔のセンバツ激投を“兄・優太”はどう見た? 母校の大阪桐蔭か、弟の近江か…決勝後届いたLINEに「そっとしてあげようって」(田口元義)」『Number Web』2022年5月6日。2022年10月2日閲覧
  22. ^ 【西武】延長戦の末に勝利もぎ取り連敗「5」で止める 山田陽翔がプロ初セーブ - プロ野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2025年7月29日閲覧。

関連項目

外部リンク




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