小沼純一とは? わかりやすく解説

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小沼純一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/02 13:56 UTC 版)

小沼 純一(こぬま じゅんいち、1959年8月13日 ‐ )は、日本の音楽・文化批評家・詩人早稲田大学文学学術院教授

略歴

東京都生まれ。小学校から高校まで暁星学園に学ぶ。学習院大学文学部フランス文学科卒業。製薬会社に勤務しながら、文学美術音楽についての文章を多数発表し、流通経済大学国立音楽院等での勤務・講演を経て、2001年より早稲田大学文学部客員教授(小説家など研究者ではない人が実務教員として最大5年つとめるのが第一文学部の慣例)。2002年助教授(実務教員の客員教授から研究職枠の助教授への就任は異例)、現在、文学学術院教授(学部改組後は実務教員枠の講座に収まる)。

1998年第8回出光音楽賞(学術・研究部門)受賞。横浜市芸術文化振興財団理事横浜みなとみらいホール企画委員会委員なども務める。

音楽批評・学術的研究とは相容れない、独自の感性によって幅広い活動の射程を持つ。聴取行為、聴取空間にも配慮した独特な語り口で、音、音楽、音楽家について論じる一方、文学、映画、美術、ダンス等、芸術全般にわたる横断的な批評活動を展開している[1]。雑誌、出版メディアへの露出も多い。ライナーノーツも多数執筆している。

著書

  • 『し あわせ』(思潮社 1989)詩集
  • 『アルベルティーヌ・コンプレックス』(七月堂 1992)詩集
  • 『音楽探し 20世紀音楽ガイド』(洋泉社 1993)
  • 『いと、はじまりの』(思潮社 1994)詩集
  • ピアソラ』(河出書房新社 1997)
  • 『ミニマル・ミュージック その展開と思考』(青土社 1997)
  • 武満徹 音・ことば・イメージ』(青土社 1999)
  • 『パリのプーランク その複数の肖像』(春秋社 1999)
  • 『アライヴ・イン・ジャパン 日本で音楽する外国人たち』(青土社 2000)
  • 『サウンド・エシックス これからの「音楽文化論」入門』(平凡社新書 2000)
  • バカラックルグランジョビン 愛すべき音楽家たちの贈り物』(平凡社 2002)
  • 『武満徹 その音楽地図』(PHP新書 2005)
  • 『バッハ「ゴルトベルク変奏曲」世界・音楽・メディア』(みすず書房 2006)
  • 『サイゴンのシド・チャリシー』(書肆山田 2006)
  • 『魅せられた身体 旅する音楽家コリン・マクフィーとその時代』(青土社 2007)
  • 『はたらくって何? あたらしいシゴト論』アスペクト 2008
  • 『発端は、中森明菜 ひとつを選びつづける生き方』実務教育出版 2008
  • 『無伴奏 イザイ、バッハ、そしてフィドルの記憶へ』アルテスパブリッシング 2008
  • 『映画に耳を 聴覚からはじめる新しい映画の話』DU BOOKS、2013
  • 『音楽に自然を聴く』平凡社新書、2016
  • 『SOTTO』七月堂、2020 詩集
  • 『本を弾く 来るべき音楽のための読書ノート』東京大学出版会、2019
  • 『しっぽがない』青土社、2020
  • 『リフレクションズ』彩流社、2024

編・監修

  • 共編『サウンド派映画の聴き方』(フィルムアート社 1999)
  • 監修『あたらしい教科書・音楽』(プチグラ・パブリッシング 2006)
  • 編『武満徹対談選 仕事の夢 夢の仕事』(ちくま学芸文庫 2008)
  • 編『武満徹エッセイ選 言葉の海へ』(ちくま学芸文庫 2008)
  • 編『高橋悠治対談選』(ちくま学芸文庫 2010)
  • 編『柴田南雄著作集』(全3巻、国書刊行会 2015)
  • 責任編集『ユリイカ 総特集 エリック・サティの世界』2016年1月臨時増刊号、青土社

翻訳

  • マルグリット・デュラス『廊下で座っているおとこ』(書肆山田 1994)
  • カトリーヌ・モンディエ=コル+ミシェル・コル『身長の神話 巨人伝説から遺伝子操作まで』西村薫共訳(工作舎 1994)
  • ジョン・ケージ著作選』ちくま学芸文庫、2009

出演作品

  1. ^ サムデイのページ



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