小林伸明とは? わかりやすく解説

小林伸明

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/08 19:32 UTC 版)

小林伸明
獲得メダル
日本
ビリヤード
アジア競技大会
2002 釜山 フリーゲーム(シングルス)

小林 伸明(こばやし のぶあき、1942年昭和17年〉3月26日[1] - 2019年令和元年〉11月25日[1][2])は、日本プロビリヤード連盟 (JPBF) 所属のプロビリヤード選手。和歌山県出身。世界スリークッション選手権大会英語版で12連覇を狙うビリヤードの神様レイモンド・クールマンスを破って世界チャンピオンに輝き、以後「ビリヤードの神様を破った男」「世界の小林」と呼ばれる。アダム・ジャパン専属。子息の小林英明も同連盟に所属している。

来歴・人物

自分で作った小さいビリヤードテーブルを使ってビリヤードを始めた。父親がビリヤード場の経営を行っており、そこに来店する客がプレイする様子を見ながら、ボールの挙動に心を奪われ、追求していくことになる。

ビリヤードで日本一になり、世界に挑みたかったと望み、1962年に日本プロ選手会(現JPBF)へ入会。様々な個性を持つプロ達に揉まれて自分を伸ばし、自分の道を見つけようと思った[3]という。その願いが叶い、1971年に全日本スリークッション選手権で優勝、1974年まで4連覇。4連覇した同年の1974年にはアントウェルペンで開催された世界スリークッション選手権大会英語版レイモンド・クールマンスを破り、スリークッション競技で日本人初となる世界チャンピオンとなった。

1982年にはメキシコで開幕となった第1回世界スリークッションタッグ戦で小森純一と組み優勝。続く第2回大会(1985年)でも優勝し、連覇を遂げた。個人戦でも1984年に再度、世界スリークッション選手権大会で優勝した他、1986年に開幕となったBWAワールドカップスリークッションでブリュッセル大会、ファンケンブルク大会と2度の優勝を飾り、1988年にも同ワールドカップで3度の優勝を果たすなど、世界へその実力を知らしめた。1990年代に入ってもスリークッションジャパンカップ、全日本スリークッション選手権などで連覇するなど、日本のスリークッション界を牽引し続けた。

2002年には釜山で開催されたアジア競技大会に出場し、フリーゲーム・シングルスで銅メダルを獲得した。

主な成績

  • 1971年
    • 全日本スリークッション選手権 優勝
  • 1972年
    • 全日本スリークッション選手権 優勝
  • 1973年
    • 全日本スリークッション選手権 優勝
  • 1974年
    • 全日本スリークッション選手権 優勝
    • 世界スリークッション選手権 優勝
  • 1978年
    • 全日本スリークッション選手権 優勝
  • 1980年
    • 全日本スリークッション選手権 優勝
  • 1982年
    • 全日本スリークッション選手権 優勝
    • 世界スリークッションタッグ選手権 優勝(小林伸明、小森純一)
  • 1983年
    • 全日本スリークッション選手権 優勝
  • 1984年
    • 世界スリークッション選手権 優勝
  • 1985年
    • 世界スリークッションタッグ選手権 優勝(小林伸明、小森純一)
  • 1986年
    • BWAワールドカップスリークッション(ブリュッセル大会、ファンケンブルク大会) 優勝
  • 1988年
    • BWAワールドカップスリークッション(アントウェルペン大会、マドリード大会、スパ大会) 優勝
  • 1991年
    • スリークッションジャパンカップ 優勝
  • 1992年
    • スリークッションジャパンカップ 優勝
    • 世界スリークッションタッグ選手権 優勝(小林伸明、小森純一)
  • 1993年
    • 全日本スリークッション選手権 優勝
  • 1994年
    • 全日本スリークッション選手権 優勝
  • 1995年
    • 全日本スリークッション選手権 優勝
  • 1998年
    • スリークッションジャパンカップ 優勝
  • 1999年
    • 全日本スリークッション選手権 優勝
  • 2002年
    • アジア競技大会(フリーゲーム・シングルス) 銅メダル

メディア出演

書籍

  • NHK趣味講座 ビリヤード入門
  • ザ・ビリヤード
  • キング・オブ・ザ・ハスラー2(原案協力)
  • メイン・テーマ(宮本輝対談集、「ビリヤードと文学と」)

脚注

  1. ^ a b Frits BAKKER (2019年11月25日). “Japanese two times world champion Kobayashi (77) passed away” (English). Kozoom Multimedia. 2019年11月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月27日閲覧。
  2. ^ [訃報]小林 伸明 選手ご逝去の報”. 日本プロビリヤード連盟 (2019年11月26日). 2019年11月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月27日閲覧。
  3. ^ 参考:アダム・ジャパン

外部リンク


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