たいしょう‐かぎあんごう〔‐かぎアンガウ〕【対称鍵暗号】
読み方:たいしょうかぎあんごう
秘密鍵暗号
別名:対称鍵暗号,共有鍵暗号,共通鍵暗号,慣用暗号
【英】secret key cryptosystem, symmetric key cryptosystem, shared key cryptosystem, common key cryptosystem, conventional cryptosystem
秘密鍵暗号とは、暗号化と復号に同じ鍵を使う暗号方式のことである。共通鍵暗号や対称鍵暗号と呼ばれることもある。
秘密鍵暗号の暗号方式には、多くのアルゴリズムが考え出されてきた。中でもDES(Data Encryption Standard)は、鍵の長さが56ビットの代表的な秘密鍵暗号であり、長らく米国標準の暗号方式として使われてきた。
安全性、信頼性が高い暗号方式の研究により暗号の強度がいかに高くなろうと、秘密鍵暗号には、大きな弱点がある。それは鍵の秘密保持の問題である。どのように安全に相手に秘密の鍵を伝えるかの問題、また、相手が多くなれば多くなるほど危険性が高まるからである。しかし、この問題は公開鍵暗号の発見により飛躍的に改善されることとなった。
共通鍵暗号
共通鍵暗号(きょうつうかぎあんごう、英語: common key cryptosystem)は、暗号化と復号に同一の(共通の)鍵を用いる暗号方式である[1][2]。秘密鍵暗号 (secret key cryptosystem) 、対称鍵暗号 (symmetric key encryption scheme)、慣用暗号 (conventional encryptosystem)、共有鍵暗号 (shared key cryptosystem) ともいう[3][4]。
また、広い意味で、鍵を共有した者の間での通信の安全性を保障する暗号技術を共通鍵暗号と呼ぶこともある。この場合、メッセージの秘匿を目的とした暗号方式だけでなく、メッセージの改ざん検出を可能とするメッセージ認証符号(秘匿機能は無い)、暗号とメッセージ認証の機能を併せ持つ認証付き暗号も、広い意味での共通鍵暗号である。広い意味での共通鍵暗号技術は、提供する機能は異なっても、共通の技術を用いているものも多い。例えば、秘匿用のブロック暗号を用いたメッセージ認証用の利用モードなどがある。以下では、秘匿を目的とした狭い意味での共通鍵暗号について扱う。
特徴
共通鍵暗号系の長所は公開鍵暗号系と比べて処理が高速であること、短所は鍵の受け渡しに注意を要することである[5]。どんなに複雑な暗号化を施しても、暗号化の方式が既知なら、鍵さえ分かってしまえば誰でも復号できるからである。
暗号化する側と復号する側とが同じ鍵をもつ必要があり、鍵が漏洩する可能性は、保持者が増えるほど増すことになる[4]。受け渡し相手によってそれぞれ個別の鍵をもてばよいが、その場合は管理すべき鍵の個数が相手の分だけ増加することになる。具体的には2人でだけ受け渡しをする場合は、1種類の鍵があればよいが、3人では3種類、4人では6種類、5人では10種類と増えていく[5]。n 人の間で必要な鍵の個数は、 カテゴリ
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