対戦車犬への対抗策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 23:31 UTC 版)
ドイツ軍は対戦車犬を Hundemine (フンデミーネ=ドイツ語で「犬地雷」の意)と呼び、警戒した。小型で高速な犬が戦車砲や機関銃の最低俯角よりも下を移動することから、視認できても攻撃を防ぐことが難しく脅威であった。対抗策として、戦車に火炎放射器を搭載し、対戦車犬を焼き払うことが試みられた。犬に出くわしてドイツ軍側がこれを銃撃したため、奇襲が失敗したケースもある。 火炎放射器の攻撃に曝された対戦車犬のうち、何頭かの対戦車犬は訓練通り敵戦車の爆破を果たしているが、大多数の対戦車犬は火炎攻撃に恐れおののき、戦線を離脱したり、あるいは自陣に舞い戻り自爆するなど、被害を拡大していった。 特に1942年に起こった戦闘ではドイツ軍の火炎攻撃に対戦車犬達はパニックに陥り、逃げ帰って自軍部隊に甚大な被害を与え、遂には部隊の撤退を余儀なくされるに至った。この一件から程無くして、対戦車犬は実戦の場から姿を消している。
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