対戦分析
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 05:05 UTC 版)
現役時には最強の名をほしいままにした横綱・北の湖が何故朝潮を苦手としていたのか? これには様々な説があるが、集約してみると次の通りである。 朝潮のゆっくりした仕切りに、北の湖の気持ちが焦らされた(時間的に見ると、普通の力士の倍以上掛かっている)。 引き技・いなしを得意とした朝潮に思い切って出て行けず、そこを朝潮に攻められた。 朝潮の引き技に相撲勘が働きにくかった。 高見山との稽古で身につけた朝潮のぶちかましが、横綱をも後退させるほど強烈だった(実力的な面での見解)。 朝潮の顔を見ると思わず笑いそうになりそれを堪え切れず負けてしまう(ビートたけしの発言)。 北の湖本人も「何故そうなったのか分らない」と言うほど、朝潮の攻めは計算出来ないものだったらしいが、全体的に見ると、上記の要因がそれぞれ複雑に作用して結果に現れたと推察される。朝潮の取り口の工夫などもあり、「苦手意識」「考えすぎ」といわれるようなマイナスの心的要因が働いて、北の湖が出足を鈍らされたことはほぼ間違いないと言っていいだろう。このような心理が起因して予想外の結果を生むことは、他のスポーツ界でも見られるものである。
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