寝台電車化改造計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 04:22 UTC 版)
「国鉄153系電車」の記事における「寝台電車化改造計画」の解説
1960年代初頭に全区間電気機関車で牽引されていた夜行寝台急行列車の電車化が計画された。本系列を寝台電車に改造・投入するものであったが、以下の事情により計画は破棄された。 1964年(昭和39年)に東海道新幹線の開業を控えており、その時点でこれらの列車の削減が予想された。 その後の転用先に夜行急行電車を運転できる直流電化区間が存在しなかった。 これとは別に東京と九州を結ぶ寝台客車列車を電車化する案も出ていたが、機関車と客車の新造より25パーセントの価格上昇に対して、運転時間の短縮は約1時間30分とコストパフォーマンスの面で折り合いがつくか疑問視され、これ以上進展することはなかった。後に寝台電車計画は直流急行用から交直流特急用に変更され、1967年(昭和42年)に581系電車で実現した。 日本鉄道技術協会刊JREA誌1962年(昭和37年)12号「寝台電車の可能性」と、JTBパブリッシング刊「幻の国鉄車両」では計画されていた車種のうち、モハネ152とサロネ153の図面が掲載されている。
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