寝台車の昼行利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 22:33 UTC 版)
「寝台車 (鉄道)」の記事における「寝台車の昼行利用」の解説
寝台車は夜行列車にて寝台として使用されるのが基本であるが、昼行列車および夜行列車の前夜や翌朝の一部区間において座席(座席車)として使用される例があった。 これは俗に「ヒルネ」と称されてきた提供および利用の仕方で、これは夜が明けた後や夜の早い時間帯に、末端の一部区間において寝台車を昼行列車の座席として利用できるようにしたもので、利用に際して形式上座席を指定しないが、乗車ができる急行券および座席指定席として寝台を利用したものであった。 「ヒルネ」制度が最後まで存続していた列車として、「あけぼの」が挙げられる。詳細は列車項目に譲るが、2014年3月のダイヤ改正により同列車が臨時列車化されたことにより、「ヒルネ」制度の適用も廃止され、国内の寝台列車から「ヒルネ」制度は消滅した。 変わった例としては、1985年3月から1988年11月まで14系客車を使用して宗谷本線と天北線で運行されていた急行「宗谷」・「天北」が挙げられる。この両列車のうち、急行「利尻」と共通運用されていた編成では、完全な昼行列車であるにもかかわらず、B寝台車が連結されていた。この寝台車両は普通車自由席として使用されていたが、14系客車での運用開始当初から1986年9月までは寝台の1区画を改造してのグリーン席扱いのコンパートメント席も設定されていた。 14系客車を使用し、寝台車を連結した急行「天北」(1987年9月、札幌駅)
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