密輸団との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/23 03:19 UTC 版)
グラスヘイズ邸は建築当初から風変わりな「八角塔」で名を知られていた。ニューフォレスト地域で広く活動した地元の複数の密輸組織を監視する目的で、建築主のジョージ・バックが注文して建てさせたものである。2代目の家主スタクプール公はこの邸で密輸団に指令を出し、また違法な商品を自分のヨット「ジプシークイーン号」で運ばせていた。とうとう1847年に物品税吏に踏み込まれると、当主は軍装品のサーベルをかき集めて八角塔の出入り口にバリケードを築いて立てこもり、事件は当時の全国紙で広く報道されている。その当主の死後、空き家だった時期にも壮麗な邸を隠れ蓑(かくれみの)にして密輸活動は続いたとみられ、家主がチャールズ・キャッスルマンになった1862年頃から組織は出入りしなくなった。 家屋敷の古い部分のそこかしこに密輸の蓄財を隠したこと、(特に床下と八角塔の取り壊さなかった部屋の壁の木製パネルの裏に)大量の現金があるはずで、その他にも金品の隠し場所がいくつもあるという言い伝えが地元にはある。密造酒を近くのパブまでこっそり運ぶため、邸の地下には古い抜け穴があり、すでに封鎖された地下トンネルが何本もあるという話さえ残っている。
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