家裁許可制選択的夫婦別氏案
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 02:20 UTC 版)
「夫婦別姓」の記事における「家裁許可制選択的夫婦別氏案」の解説
2002年7月16日に発足した、野田聖子ら自民党一部議員による例外的に夫婦の別姓を実現させる会が提案した案。職場の事情や祖先祭祀の必要など特段の事由がある場合に、家庭裁判所による許可を得て認める、とする案。議員立法として自民党法務部会に提出されたが党内合意に至らず国会提出は見送られた。この案は2004年にも再度議論されたが、国会提出は見送られた。 「例外的に夫婦の別姓を実現させる会」も参照 職業生活上の事情、祖先の祭祀の主宰その他の理由により婚姻後も各自の婚姻前の氏を称する必要がある場合において、別氏夫婦となるための家庭裁判所の許可を得ることができる。 夫婦同氏が原則とし、別氏夫婦から同氏夫婦への転換は認める。逆は認めない。 別氏夫婦は、婚姻時に「子が称すべき氏」を定める。 朝日新聞は、強硬な反対論者を説得するための妥協案である(村上まどか)、両性の合意以外に家裁の許可を必要とするのは違憲、職業による差別や家制度の復活に繋がる恐れがある、という批評(多賀愛子)を紹介している。
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