家相と風水との関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/14 23:57 UTC 版)
奈良時代、中国から仏教とともに伝来した風水思想の中の、居宅を陽宅風水、墓地を陰宅風水とする思想がある。その陽宅風水が日本で神仏習合の影響を大きく受け、日本独自の宗教観の中で発展したものが家相であるため、家相を風水の一種として扱うかどうかで意見が大きく別れる。また日本においては、「地相」と「家相」の個別の定義があるが、総合して「家相」として用いられてきた。 日本に伝わった風水は、八世紀に陰陽道が国家制度に組み込まれて陰陽寮が設立されたことで、遷都や宮殿の土地選定をおこなう占筮相地(せんぜいそうち)とという陰陽寮の五つの中の一つの分野である。風水を親とすれば、異国に渡り、まったく違う(神仏習合)宗教観の中で育った家相はまったく違うものと考えた方が自然である。日本では、古来から鬼が出入りする方角であるとして、万事に忌むべき方角としているが、方位の呼び名(門)は、風水と同じく中国から伝来した陰陽道であるが、風水では鬼門を必要以上に恐れることはない。陰陽道が日本に伝わり日本の神仏習合思想と深く関わりをもつことで、日本独自の家相の発展が鬼門を異常に恐れる大きな要因とされる。
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