家族の来歴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 16:01 UTC 版)
「カール・ヴィトゲンシュタイン」の記事における「家族の来歴」の解説
カール・ヴィトゲンシュタインの曾祖父モーゼス・マイヤー・ヴィトゲンシュタインは現在のドイツ、ノルトライン=ヴェストファーレン州ジーゲン=ヴィトゲンシュタイン出身のアシュケナジム・ユダヤ人である。土地の管理人の仕事に就いていたモーゼスは、1802年にコルバッハへと移り、織物類の店を始めた。1808年、当時最盛期を迎えていたナポレオン戦争の余波によって、ヴェストファーレンに住む全てのユダヤ人に対して3ヶ月以内に名字を名乗るようにとの命令が下された。マイヤーは故郷の名をとり、モーゼス・マイヤー=ヴィトゲンシュタインと名乗るようになる。 マイヤー=ヴィトゲンシュタインはコルバッハにおいて経済的に成功を収めたが、晩年になると事業は衰退するようになった。息子のヘルマン・クリスティアン・ヴィトゲンシュタイン(ドイツ語版)(1802年 - 1878年)は1830年代の後半に商売の中心をライプツィヒ市郊外の町ゴーリスへと移した。1839年、ヘルマン・クリスティアン・ヴィトゲンシュタインはドレスデン十字架教会で洗礼を受けルター派へ改宗し、同時にファニー・フィグドルと結婚した。彼女はウィーンにおける裕福なユダヤ系商家の生まれであったが、結婚に際してルター派に改宗している。加えて、ヨハネス・ブラームスやヨーゼフ・ヨアヒムの親類でもあった。
※この「家族の来歴」の解説は、「カール・ヴィトゲンシュタイン」の解説の一部です。
「家族の来歴」を含む「カール・ヴィトゲンシュタイン」の記事については、「カール・ヴィトゲンシュタイン」の概要を参照ください。
- 家族の来歴のページへのリンク