家族の本質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/07 04:32 UTC 版)
吉本は、対幻想は家族の本質であると述べている。単純な血のつながりだけではなく、対幻想が存在するから家族や家庭は成立するのである。吉本は、人間はもともと社会的存在ではないが、不可避的に社会を作り出してしまった。もし許されるのなら、人間は家族を連れて、どこかなんのしがらみのない世界まで逃げ出したいと思うだろうと指摘している。吉本は、対幻想領域としての家族は、冷酷で抑圧的な共同幻想から薄弱な自己幻想を守る緩衝的な空間だと考えている。
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