宮原安春とは? わかりやすく解説

宮原安春

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/12 07:10 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

宮原 安春(みやばら やすはる、1942年1月2日[1] -2017年1月20日[2])は、日本の元政治運動家、ノンフィクション作家

経歴

長野県埴科郡戸倉町(現千曲市)出身。長野県上田高等学校卒業、早稲田大学第二文学部露文科中退。

平岡正明らと政治結社『犯罪者同盟』を結成。1962年に、松田政男山口健二川仁宏らが企画した自立学校に、学生として参加し、事務局だった平岡正明と知り合う[3]。平岡ともに、自立学校の講師だった森秀人に師事[4]

1963年、犯罪者同盟の機関誌の単行本『赤い風船あるいは牝狼の夜』を刊行したところ、猥褻図画頒布の容疑で警視庁から捜査を受ける。なお、この捜査の際、安原の自宅に赤瀬川原平(赤瀬川も自立学校の学生であった)の芸術作品「印刷千円札」があったことから、「千円札裁判」が起きるきっかけになった。安原らの身元引受人には森秀人がなった[5]

1960年代末に三年間、ニューヨーク日本倶楽部に勤務。帰国後の1972年、第一期『情況』に革命小説『わが愛しのテロリアン』を連載。その後、週刊誌記者、コラムニスト等を経て、ノンフィクション作家となる。近年は70年代初期までの左翼的な活動とはまったく異なる、著書を刊行している。埼玉文芸賞受賞。

著書

  • 『赤い風船あるいは牝狼の夜』(編著、個人出版) 1963
  • 『俺は熱いぞホットだぞ』三一書房 1970
  • 『流刑人宣言 ロックを旅する遊子たち』あすか舎, 1973
  • 『ニューヨーク・ララバイ』CBSソニー出版 1979
  • 『誇りて在り―「研成義塾」アメリカへわたる』講談社 1988
  • 『英雄に学ぶ自分づくりのススメ』スコラ 1989
  • 『軽井沢物語』講談社 1991、講談社文庫 1994
  • 『わが愛しのテロリアン』情況出版 1994
  • 『エッジを疾る 異文化を拓く人びと』スコラ, 1995
  • 神谷美恵子 聖なる声』講談社, 1997、文春文庫, 2001
  • 『信濃に生きる 長寿の里を訪ねて』共同通信社 1999
  • 『祈り 美智子皇后文藝春秋 1999、文春文庫 2001
  • 『家族の原風景』論創社 2004
  • 『リゾート軽井沢の品格 軽井沢はなぜ、高級別荘地になったか』軽井沢新聞社 2009

翻訳

  • トム・ヘイドン『叛裁判』梅谷昇と共訳 都市出版社, 1971
  • トム・ヘイドン『反戦裁判』梅谷昇と共訳 三崎書房, 1972

脚注

  1. ^ 『著作権台帳』
  2. ^ 宮原安春さん死去:朝日新聞
  3. ^ 森秀人『実録・我が草莽伝』(東京白川書院)P.88
  4. ^ 森秀人『実録・我が草莽伝』(東京白川書院)P.163
  5. ^ 森秀人『実録・我が草莽伝』(東京白川書院)P.165




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「宮原安春」の関連用語

宮原安春のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



宮原安春のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの宮原安春 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS