実装までの経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 00:22 UTC 版)
「PHP Data Object」の記事における「実装までの経緯」の解説
PHPはWebアプリケーション作成の開発に適した言語であり、Webアプリケーションと連携する多くのデータベースにアクセスする機能も、モジュールとして標準で備えている。しかし、その接続するための関数とそれに渡す引数はそれぞれのデータベース毎に異なっていた。 MySQLやMariaDBではmysql_connect関数に代表されるMySQLモジュール(PHP7.0現在はmysqli_connnectに代表されるMySQLiに置き換えられた)、PostgreSQLではpg_connect関数に代表されるPostgreSQLモジュールなど、データベース毎に実装が異なっていた。また、関数に渡すパラメータなども各データベースによって異なるなど、複数のデータベースをサポートする開発者にとって多大な負担になっていた。 PHP4では、PEARの1つとして、PEAR::DBがあり、これがデータベースへのアクセス機能をまとめ、共通のAPIを提供していた。しかし、この機能はPHPスクリプトで書かれているため、速度面で遅くなりがちという欠点を抱えていた。中小規模のシステムならともかく、大規模なシステムではその速度の遅さが欠点となっていた。 そこで、PHP5からはC言語で書かれた拡張モジュールとしてPDOが作成・提供されることとなった。
※この「実装までの経緯」の解説は、「PHP Data Object」の解説の一部です。
「実装までの経緯」を含む「PHP Data Object」の記事については、「PHP Data Object」の概要を参照ください。
- 実装までの経緯のページへのリンク