定義と境界線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/10 14:57 UTC 版)
「グレートベースン砂漠」の記事における「定義と境界線」の解説
グレートベースン砂漠はそこに生息する動植物の種類によってその範囲が決められているが、その境界線は今なお不明確である。 砂漠の範囲については学者によって主張が異なっており、しばしば消去法によって定められる。ロバート・メイシーはその範囲をメキシコハマビシ(英語版)の有無で定めている。この植物が生えていないチャルファント・バレー(英語版)、ハンミルバレー、ベントンバレー、クイーンバレーなどは砂漠に含まれ、逆に生えているパナミント・バレー(英語版)、セイライン・バレー、ユーレカ・バレー(英語版)などは含まれない。 エコリージョンの点からもグレートベースン砂漠の境界は示され得る。1987年、J・M・オマーニックはシエラネバダ山脈とワサッチ山脈の間にエコリージョン「北部ベイスン・アンド・レンジ」を設定した。さらに、1999年にアメリカ合衆国環境保護庁(EPA)が北部ベイスン・アンド・レンジを「中部ベイスン・アンド・レンジ」に、(スネーク川)高原砂漠を「北部ベイスン・アンド・レンジ」に変更した。世界自然保護基金も独自のベイスン・アンド・レンジ・エコリージョンにオマーニックの設定を使用しているが、完新世のレフュジアを含む標高の高い地域を削除して「グレートベースン・シュラブ・ステップ」に改名した。EPAが2003年までに中央ベイスン・アンド・レンジの境界線を修正したのにもかかわらず、地質調査所の地理学者クリストファー・スーラードがこのエコリージョンに関する報告書を書いた際、彼は「中央ベイスン・アンド・レンジ」の1999年時点の境界線を地図に使用した。この境界線は「グレートベースン・シュラブ・ステップ」のものと全く同じであった。彼はグレートベースン砂漠がこの地域に完全に取り囲まれていると述べた。 この記事では高地を含むグレートベースン・シュラブ・ステップの一般的な生態系について述べられている。
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