安乗漁港
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/24 23:40 UTC 版)
安乗漁港(あのりぎょこう)は、三重県志摩市にある第3種漁港。1951年(昭和26年)7月28日に港湾指定を受け、1988年(昭和63年)から三重県営の第3種漁港となった。1991年(平成3年)度より漁港集落環境整備事業、2002年(平成14年)度より漁港関連道の整備が進められている。定置網、刺し網、海女による潜水などの漁法が用いられる。安乗は外洋と内海に面しているが外洋的性格が強く、大島襄二は「漁村で大型網漁業に就労する集落」であるとした。高木秀和は『漁業センサス』を分析した結果、阿児町安乗は磯部町的矢と並び、志摩市内では志摩町や浜島町浜島、大王町波切・船越に準じて水産業が盛んな地域であるとした。2009年(平成21年)の属地陸揚量は4,136.5t、属地陸揚金額は989百万円である。 太平洋岸では春から夏にかけてクルマエビ・アジ・サバ・イサキなど、秋から冬にかけてイセエビ・ヒラメ・トラフグ(あのりふぐ)が漁獲され、的矢湾では真珠やアオノリ(あおさ、ヒトエグサ)が養殖されている。湾内では外洋に比べれば漁獲量は少なく、丸瀬浦・阿瀬浦で小資本で行えるカキの養殖が導入されている。伊勢まぐろの養殖種苗となるクロマグロの幼魚(ヨコワ)の産地の1つである。 竹沢三雄らが東京都の御茶ノ水駅周辺で行った漁港形状の美観(好感度)に関する面接調査では、調査対象15漁港の中で最も好感度が高いという結果が得られた。
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