宇宙望遠鏡の利点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 18:41 UTC 版)
「電波天文衛星」および「X線観測衛星」を参照 最大の利点は、地球の大気による電磁波の吸収がないことである。ガンマ線やX線・紫外線・遠赤外線などは、大気に吸収されてしまうため地上からの観測が困難である。よって、大気圏外に望遠鏡を設置することで大気に邪魔されず観測を行える。 さらに、大気の流動による像の揺らぎがないことも大きな利点である。ハッブル宇宙望遠鏡は紫外線から近赤外線までの波長域の観測を行うが、大気による像の揺らぎがないことから、望遠鏡の回折限界いっぱいまで空間分解能を向上させられる。 大気とはあまり関係がないが、開口合成法によって大きな口径の観測装置を運用できる点もある。地球上に設置する場合には、その直径約12,756kmが開口合成による最大の口径となる。しかしながら、宇宙空間に展開する場合には、その制限がなくなる。
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