学位の種類と変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 21:30 UTC 版)
薬学部で授与される学位呼称は、学士(薬学)が主な例である。明治時代以降、はじめて学位制度が出来た折は学士号の一種として製薬士の学位が設けられ、その後主に薬学士などの名称になったが、平成以降、学士号が学位に編入されたことから、今日の学位名称となっている。現行の大学院薬学研究科においては、修士(薬学、医療薬学など)、博士(薬学、医療薬学など)の学位が授与される。 2006年度入学より4年間を標準修業年限とする通常の大学課程と6年間を標準修業年限とする二つの課程が設けられた。新4年制課程で得られる学位は学士(薬科学)などである。一方、6年制課程で得られる学位は学士(薬学)である。4年制課程は基礎薬学や創薬科学関連の教育研究を確保するため残された。6年制課程は薬剤師職能教育を充実させるため長期の病院薬局実務実習が導入されるなど、「薬学を履修する課程のうち臨床に係る実践的な能力を培うこと」を主たる目的とする。 薬剤師国家試験の受験資格は6年制課程を卒業または卒業見込の者に与えられ、新4年制課程の卒業または卒業見込の者には与えられない。6年制課程は通常の大学課程と異なり、博士課程に直接入学できるなど修士相当の扱いを受ける。大学院薬学研究科では、新4年制など、通常の大学課程から進学する場合、修士(薬科学)、博士(薬科学)などの学位が、6年制課程から進学する場合、博士(薬学)の学位が授与される。
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